ECIFFOに掲載された記事から選んで転載しています。
イノベーションを創出するIDEOマジック
1991年の創設以来、デザインの世界で数々のヒット作品を生み出してきたIDEO。 その創造力を生み出す源泉はどこにあるのか、 そしてあふれる創造力をイノベーションにどう結びつけているのか。 デザイン業界のみならず、ビジネス界全体が興味を持つところだ。その秘密を惜しげもなく 披露したのが、2001年2月に刊行された"The Art of Innovation"。著者である IDEOのジェネラル・マネジャー、トム・ケリーが、IDEOマジックを語ってくれた。
文脈情報を共有する
全体の効果が部分の総和を超えるようなプロフェッショナル達の集団。彼らのワークスタイルを支援できる空間とはどのようなものだろうか。情報技術の進化が働く場所と時間の制限を取り払い、デジタルエコノミーへの構造転換が伝統的な企業組織を解体する中、様々なミッションを受けて編成されるプロジェクトチームにおいては、個々のメンバーは多様なバックグラウンドを持ちながらゴールを共有し、異なるスキルを効果的に組み合わせながら成果に結びつけることが求められる。そんなプロフェッショナルチームの活動拠点となる空間のデザインについて考えてみよう。
ヴァーチャル・ワークプレイスで成果を上げる
「もし経営者が、従業員にパジャマで働く自由を与えれば、会社の可能性を めいっぱい引き出すことができるだろう」。これは、ワークプレイス戦略コンサルタント、 シンシア・フロガットが、近著"WORK NAKED"のタイトルに込めた主題だ。 「ヴァーチャル・ワークプレイスで成果を上げる」ための方策を提示したこの本を 彼女はなぜ書いたのか。マンハッタンのアッパー・ウエストサイドで話を聞いた。
ヴァーチャル・オフィスとの上手なつきあい方
Eメール、ボイスメール、携帯電話…。 進化するテクノロジーはヴァーチャル・オフィスの可能性をますます広げる一方 人々の生活をがんじがらめにしかねない。 現代にあっては、仕事と生活との間にいかにして調和を見出せばよいのか。 テレワークの先駆者にしてエキスパートであるギル・ゴードンが、 近著『Turn It Off』を足がかりとして大いに語る。
ワークプレイスの行方
オフィスデザインやコンサルティングの分野で世界のトップを行くDEGW。その先進的なオフィスは、本誌34号で紹介したのでご記憶の方も多いことだろう。21世紀を迎えた本号では、これからオフィスはどうなるのか、現状における課題は何かに焦点を当て、創設者フランシス・ダフィー氏、マネージング・パートナー、デスピーナ・カツィカキス氏、リサーチ&メソッド部門のアンドリュー・ハリソン氏に、それぞれお話を伺った。
都市がオフィス
情報ネットワークが網の目のように張り巡らされた今、われわれはオフィスにいなくても仕事ができる。こうした状況の下でワークプレイスの行方を探ろうとするなら、オフィス空間だけを分析のツールにすることはできない。社会あるいは生活全体という包括的な枠組みで考えることが必要だ。アンドリュー・ハリソンがリーダーとなって取り組むDEGWのプロジェクト"The City is the Office"も、そうした視点に立って、都市のさまざまなロケーションにワークプレイスとしての可能性を見いだそうとするものである。
ゼロタイム・スペース
米国コーネル大学のインターナショナル・ワークプレイス・スタディ・プログラムでは、1998年から2年間かけて「(FM分野)での不確実性のマネジメント」(Managing Uncertainty)というテーマに取り組んできた。本号のテーマ「アジル・ワークプレイス」とも軌を一にするこの研究が一段落した今、同プログラムの責任者であるベッカー教授に、具体的な事例をまじえて解説していただいた。
変革を支えるワークプレイス戦略
岸本章弘/コクヨ オフィス研究所

組織の変革を支え、技術の進化に適応すべく、創り出されてきたさまざまなオルタナティブ・ワークプレイス。過去数年を経て多様な試みが一巡してくると、それは必ずしも少数派の特殊解ではなく、組織の変革を助ける重要な選択肢のひとつであることが見えてくる。それらから学び、さらに効果的に機能させるための、新たな処方箋づくりに取り掛かるときがきている。その第一歩として、まずは変革の背景と役割を整理し、ワークプレイスに何ができるのかを見直すことから始めよう。
ビジネスツールとしてのファシリティ戦略
松岡利昌/松岡総合研究所
岸本章弘/コクヨ オフィス研究所

オフィスを取り巻くさまざまな条件や背景が複雑に連携し激しく変化している今日、オフィスに関わる課題はもはやオフィス単独の課題ではない。オフィス戦略は経営戦略の一部として位置づけられ、その関係性の中で計画され評価されるべきである。経営戦略を演繹的にオフィス戦略にも投影させようとするマネジメントサイドからの努力と、デザイン戦略の帰納的な分析を以て経営戦略に貢献しようとするプランニングサイドからの努力。双方の連携によって初めて成り立つ作業であろう。
「ワークスペース・オン・ディマンド」
情報技術が可能にするフレキシブル・オフィス
岸本章弘/コクヨ オフィス研究所

情報技術の進展と共に、ビジネス活動における場所と時間の制限が徐々に取り払われつつあることは、もはや実感である。オフィスデザインにとってはこうした変化は、デザイン・ソリューションの選択肢の拡大につながるはずである。なぜなら、情報化がワークスタイルの多様化を促す一方でオフィス空間に対する特定ニーズへの対応を肩代わりすることになり、結果的には物理空間のデザインの可能性が広がるからだ。
「集中と分散」
センターオフィスの役割を考える
岸本章弘/コクヨ オフィス研究所

情報技術の進展とビジネス環境のめまぐるしい変化の中、組織の流動化とオフィスの分散化は当然の方向のように見える。しかし、そうした傾向がどこまで進むのだろうか?そして、分散化と共に従来の中心の役割はどう変化するのだろうか?今後のセンターオフィスの役割を探るために、その役割を整理することから始めて見よう。
適応するワークセッティング
岸本章弘/コクヨ オフィス研究所

多様なニ−ズの変化が加速することによる不自由さを、ヴァーチャル化と共に物理的限定条件が取り払われていくことによる自由さで補う。そんな発想で、組織や技術の変化に適応できるオフィス・インテリアについて考える。

オン・ディマンド型ワークプレイスを支える未来技術
MIT、メディアラボの試み

仲 隆介/宮城大学講師

オン・ディマンド型ワークプレイスの未来を考えるとき、その不特定多数に向けてデザインされた環境を使用者のニーズに合わせて都度調節できる仕組みを実現することは重要な課題の一つであろう。そうした仕組みを実現する技術について考える。

ギル・ゴードン:インタビュー
「ミスター・テレコミューティング、大いに語る」

ジョンソン&ジョンソンの人材部門に10年間勤務した後、1982年に独立。コンサルティング業務を始める。当時はまだほとんど知られていなかったテレコミューティングを広め、興味を持つ企業の支援をしたいと考えた。しかし時期尚早で、当初は人材部門のコンサルティングで生活をしなければならなかった。ギル・ゴードン・アソシエーツ主宰。1984年以来テレコミューティング・レビューを発刊しつづけている。

電子遊牧民の道具箱

岸本章弘/コクヨオフィス研究所

電子遊牧民とは、その名の通り、電子化された情報と技術を駆使し、移動性の高い非定住型のワークスタイルを実践する人々を意味している。移動性が高くなると、必要な情報や道具を携帯するようになる。あるいは、どこに行くかが一定していないと、行く先々に必要なものを準備しておけなくなる。一方では、あらゆる場所からネットワークにアクセスでき、やがてはネットワーク自体が道具の機能を提供するとも言われている。では、とりあえずどこに何を準備し、何をどのように持って行けばいいのだろうか?

自己更新型オフィスインテリアを考える

岸本章弘/コクヨオフィス研究所

オフィス空間の性能は、組織のニ−ズや導入される情報技術に適した状態にあって初めて発揮される。絶えず変化する組織のニーズや日々進歩する情報技術の導入に対して、もっとも変化の近くにいるユーザー自身の手に更新の手続きを委ねることによって空間の性能を維持する。そんなオフィスインテリアの可能性について考える。

電子遊牧民のワークベース

岸本章弘/コクヨオフィス研究所

今日の社会・ビジネス・情報技術の動向を見てゆくとき、将来の主流を占めると考えられるのが、情報技術を駆使したプロフェショナルワーカー。そしてそのワークスタイルは時と場所に制限されない非定住型。そんな彼らを「電子遊牧民」と名付け、彼らを支援する活動拠点としてのオフィス空間のイメージを提案する。